疼痛は我慢しない-温熱で緩和を- ガン性疼痛、神経痛、筋肉痛など

「疼痛」とは「痛み」を表す医学用語。

この「痛み」は人生において誰しも必ず感じる感覚ですが、なるべく感じたくないものです。

痛みの種類

疼痛の種類について

痛みには、4-6週間で収まる「急性」と、それ以上続く「慢性」の二種類があります。

急性の痛みは怪我や急な病気によって起こる痛みは「急性」ですが、これは傷ついた部分を認識させて、免疫反応を呼び起こし修復を促すといった、からだを守る反応です。

この急性の痛みを引き起こした怪我や病気が治っても、なお痛み続ける場合が「慢性」の痛みです。

慢性の痛みは、傷む箇所に何か問題があるというよりも、痛みがあること自体がからだの不具合となり、日常生活に支障を来たすことが多いです。

そして慢性の痛みは、大きく以下の3つに分類されます。

  • 炎症や関節の変形,軟骨の変性によって生じる痛み
  • 中枢神経や末梢神経の損傷による痛み
  • 感情やストレスなどによって起こる心因性の痛み

この3つの痛みが、複合的に現れる場合があります。

痛みが慢性化するわけは

急性、慢性問わず、痛みは交感神経を優位にし、血管の収縮や筋肉の緊張を起こします。

通常は、急性の痛みが生じても、交感神経優位の反応は次第におさまり、血行が改善されて、痛みが和らぎます。

しかし、何らかの原因で痛みが長引くと、血行の悪い状態も続くなるので、プロスタグランジンなどの痛みに対する反応性を高める物質が多く発生するようになります。

この「痛みに対する反応性を高める物質」は、さらにからだを緊張させ血管を収縮させるため、血行がさらに悪化し、また「痛みに対する反応性を高める物質」が発生する、という悪循環にはまってしまうのです。

加えて痛みが続くと、意識は痛みにばかり向いてしまうので、結果、夜眠れなくなったり、不安や恐怖からうつ状態に陥る場合もあります。

このように、痛みが長く続いたり、痛みによるストレスが重なると、本来脳の中にある「痛みを抑える神経」の力が弱くなり、痛みを普通より強く感じたり、痛みをさらに長引かせることになります。

これを、痛みを抑えようとする脳の機能が障害される「中枢機能障害性疼痛」と言います。

温熱で痛みの軽減と慢性化防止を

痛みを軽減するためには、薬や注射などの薬物療法や、電気鍼などの鍼灸治療のほかに、温熱療法も有効です。

例えば、国立がん研究センターのがん情報サービスでは、がん性疼痛を緩和する日常生活での取り組みとして

「痛みを伝える神経は、さすったり、あたたかい感覚を伝える神経よりも細いのです。通常は、細い神経よりも太い神経のほうが、感覚を伝えるのが速いといわれています。その原理を活用して痛い部分を温めたり、マッサージをしたりすることで、鎮痛薬の効果を手伝うことができます。」

としています。

また日本産科婦人科学会では、原発性月経困難症、いわゆる生理痛の対応と治療として「腰や下腹部を暖めたり,ストレッチ運動などで骨盤の血流を良くする」ことを挙げています。

この際、遠赤外線の温熱治療器や温熱マット、温熱シートなどを使用すると、楽に温めて血行を良くすることができるので、大変便利です。

なお遠赤外線治療器は、身体を温めて、疲労回復や血行促進、筋肉の疲れやこりをとり、神経痛、筋肉痛の痛みを緩解し、胃腸の働きを活発にする効果が認められた家庭用医療機器なので、痛みの慢性化を防ぐこともできます。

いずれにしても、痛みは体力だけでなく気力も奪い、日常生活に大きな支障を来たします。

痛みを取り除くことは、QOLを上げるためにとても大切なことです。

クリニックに相談したり日常生活で工夫するなどして、我慢せず、早めに対処しましょう。

温熱治療器サンマット

参照元:
国立がんセンター がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/support/condition/pain.html

日本産科婦人科学会 月経困難症
http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5909-454.pdf

店長松村恭子

私が書いています

松村恭子
1966年11月山口県生まれ。丙午のさそり座で、超気性は激しいはずですが、実際は…?

2009年よりながいきや本舗店長として、たくさんのお話をお伺いしています。

また、TCマスターカラーセラピスト、食育指導士としても活動しています。

家族は旦那。夫婦二人を謳歌中です。
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